Oguz Atay Puzzle Contest

"Oguz Atay Puzzle Contest"に参加しました。ペンパ10種類x4問+最適化問題x1問の計41問を2時間半で解く大会。今秋にトルコで開催予定のWPCに向けて、これから定期的に開かれるようです。帰宅したのが開始の30分前だったので、ざざっとインストラクションをナナメ読みして、ルールと解答方式を確認。程なくして時間になったのでスタート。

問題数が多いことからも分かるとおり、1問1問はの難易度はそこまで高くなく、大半の問題はサクサク解けて気持ちが良かったです。2種類ほどルールや解き方がいまいち飲み込めなかった問題(TapaとLaser)があって、8問まるまる解けなかったのは痛い。前にもどこかで同じルールの問題で詰まった記憶があるんだけどなぁ…。詳しい感想は起きてから書きます。

(01/19 追記) ずっと寝てました。以下、細かな感想をつらつらと。

Tapa (2.5/3.6/4.5/5.1)
インストラクションを読んでも例題を見てもルールが分からず、本番でも5分ほど考えてみたけど結局は全問パス。感想を書くにあたってもう一度真剣に考えてみたところ、ようやく把握出来ました(笑)。数字は「周囲の黒マスの数」だと思っていたのですが、「周囲の黒マスの長さ」だったんですね。しっかり"the length of black cell blocks"って書いてあったのに情けない…。複数の数字が入ったマスも、「周囲の黒マスの構成」を表していたんですね。斜線が入っているから、数字の書かれた位置にも何か意味があると思ってました。これは例題がちょっと不親切だなぁ…。それが分かれば、ぬりかべなど黒マス系の王道の解き味を堪能できます。完成度も高く、定番パズルっぽい雰囲気もあってとても面白い。
Masyu (3.2/4.2/4.5/5.6)
ニコリのましゅ。ニコリの問題とは違い、単純仮定を使うことを前提とした解き筋でした。これはニコリの路線の方が楽しいなー。単純仮定を解禁したところで、あまり難しい事は出来ないので、手が止まることなくサクサク解けました。6分。
Tetroscope (3.3/4.0/4.8/7.7)
タテヨコナナメで接しないよう、テトロミノ全種類を配置するパズル。大好きなタイプのパズルなので、全問解きたかったのですが、配点どおり最後の問題がかなり手ごわい。それ以外の3問は「数字に注目するとある程度のところまで確定するので、その後はテトロミノを全種類配置できるかに注目して解く」と言った感じでしたが、この問題は全ての情報を同時に考えないといけません。本気で早く解くなら、丁寧に場合分けして仮定する方が良さそうですね。15+α分。
Consecutive (2.2/0.5/0.6/1.2)
タテヨコ全ての列が、連続した数字の組み合わせ(24351だとか3465だとか)になるように数字を埋めるパズル。「同じ数字はナナメでも接しない」を見落としていて超難問に(笑)。気づいてからはサクサクでした。程よく考える良問だと思います。11分。
Sigma Snake (5.0/5.2/5.4/6.0)
ONEやTWOなどの数字を表す英単語を条件を満たすよう盤面に配置するパズル。盤面内にあるヒントの数字は、周りにある単語を数字に直した上で合計したもの。ひらめきの要素もありますが、ひらめきだけで何とかなるものではなく、しっかり考えれば道が見えてくるのが楽しかったです。こってりしたマニアックな解き筋を味わえる傑作。21分。
Wittgenstein Briquet (6.1/6.2/6.3/6.6)
「1x3のブロックをボンバーパズル風のヒントを基に盤面に配置する」という、過去にどこかで解いたことのありそうなパズルなのですが、「白マスがひとつながりになる」というルールが加わった瞬間に傑作に。どう見ても別解がありそうな状態でも、このルールのおかげで絶妙な具合に決まっていきます。すばらしい。感動してじっくり解いてしまったのが悔やまれます。17分。
Laser (2.0/2.3/4.0/4.2)
鏡を使った反射物。苦手です。「光が通るマスの数」と「鏡の数」の情報を両方使っているのが珍しい。ここでも「光が交差する箇所は全て明かされている」というルールを見落としてしまいました。準備はしっかりしないといけませんね。後日解き直してみたら、予想よりも優しい作りになっていてがっかり。早解きの中で挑戦したかったなぁ。
Quicksort (4.0/5.2/6.1/6.4)
黒マスはどこだタイプのヒントを用いたパズル。太線で囲まれたそれぞれの部屋の中で、1マスずつ塗りつぶします。ザクザク解けるようにも出来るし、黒マス分断禁を活かした緻密な決まり方にも出来るのですよね。海外のパズルサイトなどでちょくちょく登場するのも頷ける、なかなか見事なルール構成だと思います。11分。
Japanese Sums & Battleships (3.1/3.9/4.4/4.6)
バトルシップ+わくのわ」という非常に濃い組み合わせ。わくのわは「超上級ナンプレ&数理パズル」などにも掲載されていますね(おためしPDF)。いくつのもルールが組み合わされたパズルは、条件を何かしら見落としがちなので、常にその辺に注意を払いながら解かないといけません。今回もサイズが小さい割に考える要素が多くて体力使いました。20分かからず解けましたが、もうちょっとサクサク解けるようになりたい。18分。
Tank (2.3/4.4/5.5/8.3)
指定された形のピース3つを、お互い接しないように盤面に配置するパズル。盤面上にはいくつか数字が配置されていて、その数字と同じ列にピースが何マス分含まれているかを表しています。こういうルールのパズルは、細かく確定させていく解き方ではなく、ざざっとピースを配置してそれを微調整する解き方に限ります。あと、作り手ってのは2を1+1として使うなど、ひねくれたことをしたがるので、その辺を意識していると波長が合いやすくなると思います。12分。
Consecutive Phantom (9.75)
条件を満たす中でより高得点となる解を作り出す最適化問題。今回は唯一解問題としても出題されたConsecutiveが題材でした。Consecutiveのルールを満たしつつ、盤面に入る2と6の個数を最大にします。どうしても数字を入れられないマスは黒マスにしても構いませんが、その分減点されてしまいます。盤面の形から、2と6はどれだけ詰め込んでも最大で6個と7個。この条件は割と簡単に満たせるので、その上で黒マスの数をいかに減らすかがテーマになります。解けない問題が多く、ここにかなりの時間を費やしましたが、黒マスを3個にするのが精一杯。0個(!)が1人、1個が1人、3個が2人ということで、絶妙の設問でしたね。10分。

得点は145.65/185.5で6位でした。1位のThomasは満点。それ以外の上位陣も素晴らしい点数ですが、その中でも完全に飛び抜けてますね。脱帽です。解答の入力が鬼のように面倒くさかったのが残念でしたが(入力だけで10分以上かかった)、問題の質や難易度も非常に適切で、とても楽しい2時間半を過ごせました。今後も定期的に開催されるようなので、最優先で参加したいと思います。