食わず嫌い

実家が農家ということもあり、実家暮らしをしていた頃は食卓によくナスが出てきたんだけど、俺はこいつが大の苦手で、十数年間で口にしたことはおそらく一度もなかったはず。そりゃもう頑なに拒み続けてた。大学に入り、一人暮らしをはじめてからもそんな調子だったんだけど、あるとき、やむ終えない事情があって一度だけ口にしたことがあります。(割と本気で)死を覚悟しつつ口にしたんだけど、思いの外大丈夫で拍子抜け。ただ、幼い頃の刷り込みもあって、それからもナスはなんとなく避けて生きてきました。

で、あの時大丈夫だったんだし行けるだろうってなことで、先ほどカレーの具としてナスを投入してみたんですね。その完成品が目の前にあるんだけど、ここでようやく思い出した。俺はナスの味がダメなんじゃなく、あの見た目(主に内部のツブツブと表面の色)がとにかくダメなんだった…。何で食わず嫌いになったかって言ったら、当然そりゃ見た目の問題ってことになるわけで、味が大丈夫でもまったくおかしくないわけですね。これは参った…。